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スマートグリーンハウスAWARD2022大賞受賞者について

2022年2月22日に開催のスマートグリーンハウスシンポジウム2022にて発表いたしました、スマートグリーンハウスAWARD2022大賞受賞者のプロフィールを紹介します。

宮﨑武士氏(分ち合ふ農園 代表、高知県安芸市)

スマートグリーンハウスAWARD2022大賞、宮﨑武士様(高知県安芸市)、分ち合ふ農園ロゴ スマートグリーンハウスAWARD2022大賞、宮﨑武士様(高知県安芸市)、分ち合ふ農園ハウス内

〇経営概要・経歴
・ナス養液土耕栽培(59a)
・主な販売先:JA、地方市場、生協、県内外スーパー等、および農家グループによる契約栽培での販売。
・2009年に運送会社を退職後、親元(義父)に就農し、2013年に独立、「土佐あき新施設園芸システム研究会」に参加、環境制御技術やCO2施用機器の導入を行う。
・2016年より研修生を受け入れ、2017年にオランダ視察、2019年よりハウス規模拡大を進め外国人技能実習生を受け入れ、2020年にパート雇用者を正社員化する。
・2021年に義父より中古ハウスを委譲し、2022年現在はハウス59a、オクラ10a、水稲20aを経営する。高知県IoPプロジェクトユーザーとして、県への提言や地元ナス生産者とのスタディグループ開催を行う。
・高知県指導農業士
・高知県青年農業士県連会長(2022年度)

〇現在のデータ活用の取組み
・週毎の生育調査を元に、環境制御の設定を統合環境装置(Next80)にて調整する。
・作業管理アプリ(アグリハブ)により、各ハウスのアーチ毎の収量や、誰がどんな作業を行ったかを従業員と共有し、毎月のミーティングに活用している。

〇現在の課題・今後の展望
・作業管理アプリを積極的に用いながら、作業標準化を行い、従業員が栽培を自分事として取り組めるよう環境を整備する。
・環境データをより深く読み解くため、専門家によるオンライン講義などを受け、栽培にフィードバックする。
・経営安定化のため、運転資金を確保するよう、収量、販売単価、経費、利益などを月毎に顧問税理士と確認し、年間目標の進捗管理を行っている。
・新たなナス栽培法である吊り下げ栽培にも取り組み、作業の効率化と増収を両立させる。データにもとづく管理が可能な養液栽培にも取り組む意向がある。
・SNSやWebサイトを活用しながら栽培状況も公開し契約取引を進める。高知県が開発を進めるsawachiでの出荷予測も活用し、地元JAを経由した相対取引などを促進する。
・施設ナスの産地である地元では、高年齢化等による耕作放棄地も増え、地区の耕作面積も減少が予想される。今後は独立就農希望者が耕作出来る様、遊休ハウスの活用をはかる。

スマートグリーンハウスAWARD2022大賞、宮﨑武士様(高知県安芸市)、分ち合ふ農園3号ハウスでのナス養液土耕栽培
分ち合ふ農園3号ハウスでのナス養液土耕栽培
(ハウス:2,040㎡、間口6m、軒高2.8m、外張フィルム:フッ素樹脂散乱光タイプ、内張カーテン:1層)

参考
高知県新規就農相談センター【就農者インタビュー①】安芸市 宮﨑武士さん(40歳) 1/2 (2021.6.11の記事)

分ち合ふ農園Webサイト https://wakachi-au.fun/

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