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スマートグリーンハウスAWARD2024大賞受賞者について

令和5年度スマートグリーンハウス展開推進 事業報告書(令和6(2024)年3月発行)に掲載いたしました、スマートグリーンハウスAWARD2024大賞受賞者のプロフィールを紹介します。

西内 亘氏(合同会社 歩、高知県香南市、29歳)

〇経営概要・経歴
・トマト土耕栽培(78a、防根透水シートによるフルーツトマト栽培)、水稲120a、ベニアオイ20a他。
・就農4年目、父親(代表社員)のもと、栽培管理、選果出荷、販売等の業務を担当。
・選果装置による自社選果、JAや地元道の駅等への出荷、およびECサイトでの販売を行う。

〇現在のデータ活用の取組み
・アネシスQ2600による統合環境制御。
・毎週の生育調査と従業員教育への活用、収穫量の記録および選果装置データの記録、畝ごとの作業内容の記録。

〇現在の課題・解決策
・的確な管理作業の実施による収量と秀品率の向上:管理作業(芽かき・葉かき、下葉かき、つるおろし)の内容を従業員(外国人技能実習生)に対し、一つ一つ丁寧に伝え、一緒に作業をして疑問を無くす、作業スピードや作業内容の記述を明確に伝えるなどを行う。
・選果出荷工程の自動化・省力化:荷造り工程の簡略化や自動化に取り組んでいる。選果機の設定にこだわり、誰でもわかりやすく作業に取り掛かれるよう工夫をしている。あわせて外観確認用のカメラの選果機への設置、ベルトコンベアの導入も行い、これらの取り組みで繁忙期の残業時間を1日2時間程度削減し、月単位で30時間削減する目標である。
・直販の増加:道の駅での販売増、ECサイト活用、他の生産者とのコラボ商品の発表などにより直販の強化をはかっている。
・選果機稼働率向上と規模拡大:選果機稼働に余裕があり、空きハウスなどを活用し規模拡大をはかる。

〇10年後に目指す経営と展望
・現在の売上約8,000万円を3億円にすることを目標に考えている(当面の目標は1億円)。現在の地元(夜須地区)のフルーツトマトのJA生産額が3億円であり、その金額を目指している。また高知県のトマト生産額の10%程度のシェアとなり、会社名や生産者名をアピールでき、東京市場への出荷や契約販売をより進めることもできると考えている。
・そのための人材育成、外国人活用、組織体制の整備(生産部門と選果部門など)と業務分担の確立、人が人に教えるための環境整備などを進めることを考えている。
・こうした目標を実現するために、常に新しい情報を取り入れ、また目標も公言することで、常に自分の意識を高め成長するよう考えている。

高糖度トマトの隔離土耕栽培(画像提供:合同会社 歩) 選果装置と選果作業(画像提供:合同会社 歩)
左:高糖度トマトの隔離土耕栽培、右:選果装置と選果作業(画像提供:合同会社 歩)

※以上の内容は2024年1月時点のものです。

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